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認知症予防研究所

見当識障害とは認知症の中核症状の1つ

見当識障害とは認知症の中核症状の1つです。

見当識障害とは、自分の置かれた状況を正確に把握できない障害のことであり、認知症の中核症状のひとつです。見当識障害では、特に時間・場所・人物に関する識別や状況把握に問題が見られます。具体的には「現在が何月何日なのか」「自分が今いる場所はどこなのか」「今対面している人が誰なのか」を正確に認識することができない状態を示します。

この見当識障害は認知症の中核症状であるとともに早期にあらわれてくる症状でもあるため、問診などの比較的簡単な診断で認知症の可能性を把握することができます。また、専門的な知識がなくても、周囲の方からみて「明らかに変だ」という違和感を感じさせる障害です。このため、見当識障害の症状を確認したためにご家族が認知症外来の診断に患者を連れてくるというケースが比較的多くなっています。

逆にいうと、見当識障害を早く察知できれば、それだけ認知症の早期発見・早期治療に繋がります。このため、「加齢による物忘れがひどくなってきたな・・・」と感じているご家族や周囲の方を良く観察しておき、見当識障害のような症状を感じたなら可能な限り迅速に医師などの専門家に相談するようにして下さい。

一般的に見当識障害があらわれてくる順序がある。

見当識障害は症状があらわれてくる順序がある程度決まっています。もちろん例外はありますが、大抵はこの順番どおりに症状が進行しますので、見当識障害を区別する基準として利用されています。

①時間に関する認識機能が低下する。
最初に時間感覚がおかしくなり、書類に記載する日付の間違いや、聞き直しが増加します。時間感覚のずれはだんだん大きくなり、数日のずれだったものが数週間、数ヶ月の範囲に広がる場合もあります。さらに悪化すると、単純に日付の間違いなどという水準を超え、朝と夜の区別がつかなくなるなど、時間感覚の大きな喪失に至ります。

②場所に関する認識機能が低下する。
次に場所に関する感覚に変調をきたします。買い物などにいった際に自分の場所が分からなくなり、迷子になるケースが増加します。症状が進行すると自宅にいながら自宅にいることが認識できなくなったり、自宅の部屋の配置が分からなくなります。

③人物に関する認識機能が低下する。
場所に関する認識機能の低下に前後して、人物に関する認識力が低下します。家族以外の知人を知らない人であると話すようになったりする状況が増加。症状が進むと、久しぶりに面会する孫や実子を混同してしまうようになり、最終的には家族と他人の区別がつけられなくなる場合もあります。

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