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認知症予防研究所

認知症のおそれのある家族を病院に連れて行く方法

ご家族が認知症の初期症状に該当するかもしれないと気付いた場合でも、なかなか認知症外来や精神科の通院に同意してもらえない、という悩みを抱えている方は多くいらっしゃると思います。ある調査では、認知症に関わる家族の悩みとして、約半数が「認知症介護の肉体的・精神的負担」と答えたのですが、その次に多かったのが、「認知症の診断に行ってくれない」という悩みが約20%ありました。認知症のおそれのある家族を病院に連れていくことは、やはりかなり難しいようです。

やるべきではない病院への連れて行き方
認知症の可能性のあるご家族を病院に連れて行きたい、けれども本人が取り合ってくれず、大丈夫だといって診断を受けてくれない・・・。そのような悩みを抱えているご家族の方が大勢いるのですが、中にはやり方を失敗してしまい、御本人の怒りをかってしまったり、心を傷つけてしまうという悲しい結果に終わる場合もあります。

行きたがらない御本人を認知症の診断に連れていく方法として、「100%これが正解」というものは残念ながら存在しません。なぜなら人それぞれの性格や背景・環境、過去の通院体験・病院や医師への信頼度といったものが複雑にからみあうからです。

ですが、「これはやるべきではない」という病院への連れて行き方は共通しています。それは2つあります。ひとつは、無理矢理連れて行く方法です。御本人が嫌がっていても、「良いから行こう!」などと強引に連れていってしまうことです。もうひとつは、騙して連れていくことです。「無料の健康診断があるから受けに行こう」などといって認知症の診断を受けることはおすすめできません。

本人の意志に反して強引に連れていったり、騙して連れていくと、例え病院では周囲のこともあって激怒することはなくても、心に「騙された、裏切られた」というしこりを残すことになります。ですので、これらの2つの方法は緊急でもない限りはできるだけ避けるようにして下さい。

おすすめできる2つの連れて行く方法
おすすめできる方法は2つあります。いずれを選ぶ場合でも、認知症予防の段階からしっかりと信頼関係を結んでいることが大切です。

ひとつは、「私が認知症かもしれないと不安だけど診断が怖い気もするから、一緒に診てもらいにいってくれない?」とお願いすることです。つまり御本人ではなく、連れていきたい本人が主体となって、かつ二人で診てもらうことを「お願い」するという方法。これであれば事前に御本人も受診することを了承してからいくので、嘘をついてということにはなりません。

もうひとつは、「私の(二人の老後)のために、診断を受けて来て下さい」と心からお願いすることです。こういったお願いの仕方であれば、本人の自尊心も傷つきにくいので、診断を受けてもらえる可能性が高まります。

いずれの方法を選ぶにせよ、認知症予防の段階から信頼関係を築き、なおかつ認知症の症状は病気による仕方のないもので、誰にでも起こりうるものだという意識を共有しておくことが大切です。

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