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認知症予防研究所

認知症予防に成功した場合は成功したことに気づけないという矛盾

効果の実感は難しい?
認知症という病気自体、初期の症状では本人や周りが気付きにくいという特徴があります。このことが認知症の治療を難しくしている原因でもあるのですが、予防に関しても同じことが言えます。
認知症の予防策をおこなっても、それが効いているのかどうか、というのはわからないからです。認知症にならなくてもそれは元々そういうものなのか、認知症予防をしたからなのか、わかりませんよね。
今回は認知症予防の成功と失敗についてお話ししたいと思います。

認知症になる原因もたくさんある
認知症になる原因は数多くあり、ある病気の発生によって認知症の症状があらわれたという場合もあるので、全ての対策を完璧に取るというのはなかなか難しいです。
例えばアルツハイマー型認知症の予防は成功したけど、脳血管性認知症を発症してしまったというパターンもあるのです。

国単位での成功事例はある
個人で認知症予防に成功したということは気付きにくいというのは説明しましたが、国単位での成功例は存在します。
それが、「イギリス」です。イギリスも同じように高齢化社会が進んでいます。ですが、イギリスでは認知症の予防に成功していたのです。
イギリスでは1989年~1994年と2008年~2011年の二回、大規模な認知症追跡調査が実施されました。その調査の結果、高齢者の数は大幅に増えているのにも関わらず、認知症の人の数は増えていなかったのです。
イギリスが2008年~2011年の調査の間に実施した政策は以下の3つです。
・生活習慣病の予防(運動、食生活など)と治療
・煙草の自動販売機、陳列販売の禁止
・減塩政策(一日の塩分摂取量6g以下)
この3つの政策によって認知症患者の数を実質減らすことに成功しました。

成功の実感は難しいが成功はする
認知症予防は、成功はできるけど実感は難しいという悲しい矛盾はあるものの、確実に成功させることは可能です。
イギリスの成功例に学ぶことでわかりましたが、減塩政策も含む生活習慣病の予防と禁煙。この2つだけである意味予防は成功しています。たしかに発症を100%防ぐことは無理ですが、認知症になる確率を減らすという予防そのものを成功させることはできると言えるのです。
ちょっと屁理屈みたいで申し訳ないですが、認知症の予防をすることは、確実に認知症になる確率を減らせます。
どうせ認知症の予防は成功したかどうかわからないんだから意味がないと考える前に、確率だけでも減らせるという事実は知っておいて下さいね。

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