25Feb
アロマテラピーで認知症の予防、改善を
認知症の予防にアロマテラピーが役に立つという研究結果があります。認知症の初期症状に「嗅神経」と呼ばれる嗅覚をつかさどる脳細胞にダメージを受ける傾向があるということがわかったからです。鳥取大学の浦上克哉教授が発表した研究では、嗅神経を効果的に刺激することで認知症を予防・改善すると言われています。
つまり、アロマテラピーで嗅覚神経を使うことは、そのまま認知症に効果があると言えるのです。
アロマテラピーが良いとされる理由
嗅神経は、もともと他の脳神経より高い再生能力を持っているので、適切な香りと効果的な刺激によって機能が回復されやすいとされています。既に認知症になっている場合はリハビリなどと併用することでさらなる脳機能の回復を促すことができます。
浦上教授は、嗅覚の活性化(オン)と沈静化(オフ)を繰り返すことで、においを感じる嗅神経とともに記憶をつかさどる海馬も活性化すると述べていました。
嗅覚を活性化させるのが目的なので、アロマテラピーでなくともいいわけですが、適切な濃度で安全に刺激できなければ意味がありません。強すぎる香りなどはよくないということですね。たしかに香水の香りをずっと嗅いでいたら気持ち悪くなりそうです。
その点アロマテラピーなら最適で、世界中で長年使われていて、安全性が高い。という点と、香り成分の濃度が高い点に優れています。種類があり安価で購入しやすいというのも利点の一つでしょう。
認知症予防でアロマテラピーをする際の注意点
・天然成分のみのオイル(香り)を使用する
天然成分のみで作られたアロマを精油と呼び、植物から抽出したピュアオイルのことを指します。
一般的に「アロマオイル」と呼ばれるているものは、精油に加えてアルコールやキャリアオイルといった化学物質が含まれている場合が多く、そういった香りは認知症予防に使うのは適切ではありません。もちろん普通に嗅ぐ分にはそういったオイルも悪くはないのですが、認知症予防や改善目的の場合、嗅覚神経にとって良い成分でないといけません。ある程度長い時間嗅ぐものなので、成分にはこだわりましょう。
・精油の禁止事項に注意する
持病があったり精神病を持っている人にとっては適さない香りというものも存在します。高血圧やてんかんを持っている人にはローズマリーがよくないとされていますし、肌に塗るのによくない香り、なんてものも存在します。アロマテラピーをする際は香りの特性を知ってからおこなうようにしましょう。
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