18Dec
動物と触れ合うアニマルセラピーとは?
動物と触れ合うアニマルセラピーは認知症のためのリハビリ療法にも用いられています。
動物と触れ合うアニマルセラピーとは、別名「動物介在療法」とも呼ばれ、人間に対して親しみを持つ動物と交流することによって治癒効果を得るという治療方法・リハビリ療法です。
古くから研究されてきたものであり、その有効性から様々な医療現場で取り入れられています。これは認知症の中核症状の治療・リハビリテーションにおいても同様であり、アニマルセラピーを導入する医療機関は増加しています。
アニマルセラピーの特徴
アニマルセラピーとは、動物と触れ合う際に人間にもたらされるストレス軽減効果や自尊心の回復などを通じて、主に精神面での健康を回復させる手段として利用されます。
現在では、認知症はもちろん、ガンやうつ病、その他に治療が絶望的な難病の終末医療でも使われる局面が増えています。
アニマルセラピーは知能が高く、また心の動きが見られる(情緒がある)とされるイルカや馬、犬などの人と親しい動物が選ばれて治療に協力します。この時、アニマルセラピーを担当する動物は専用のトレーニングを受けるという準備を経ている場合が多いです。
このため、単純に動物を飼えば良いというものではなく、アニマルセラピー(動物介在療法)は、計画的に考えられて組み立てられて行われます。もちろんですが、専門のアニマルセラピーによるリハビリ療法ではなく、人間に好意的な動物を飼育することが本人の負担にならないのならば、認知症の改善や予防に良い効果が期待できます。
ただし、アニマルセラピーでも重視されていることですが、治療を担当する動物にもケアが必要です。あまりに長い間接していると動物が疲れてしまいますので、そういった面でも配慮が必要だといえます。
認知症治療やリハビリ療法のためにアニマルセラピーはますます今後重要視されています。
NPO法人である「日本アニマルセラピー協会」の活動や、「介護高齢者ドッグセラピー普及協会」が提供するドッグセラピーがマスコミで取り上げられるなど、アニマルセラピーに注目が集まりつつあります。医療の現場だけではなく、一般の人々にとってもアニマルセラピーの存在が浸透しているといっても過言ではないでしょう。
従来の投薬や間主体のリハビリ療法が主体であった認知症医療、精神医療、高齢者介護においても、今後ますますアニマルセラピーの有効性や重要性が高まると予想されています。
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