28Nov
歯と認知症予防には密接な関係があります。
歯の健康と認知症予防には実は密接な関係があります。このことを意外に思う方もおられるかもしれません。ですが、実際に神奈川歯科大学の研究調査において、健康な歯がある人と歯がほとんど無い人の認知症の罹患率を調査したところ、その差が2倍もあることが分かったのです。
つまり、健康な歯を持っている人はそうでない人と比べて認知症にかかる確率が半分になるということになります。
なぜ、健康の歯が残っているかどうかが認知症予防に影響するのか?
では、どうして健康な歯が多く残っている高齢者は認知症にかかりにくく、歯が残っておらず、入れ歯も使っていない高齢者は認知症になりやすいのでしょうか?
それは、物を噛むという行為が脳に良い刺激を当たるからなのです。
健康な歯は食べるためだけにあるのではなく、咀嚼をすることで脳に良い刺激を与えるということが分かってきました。咀嚼時に歯と歯が噛み合うと、その刺激が脳の記憶や思考をつかさどる部分を活性化させるのです。
このことは、東北大学が行った研究でも明らかになりました。東北大学の研究では、認知症の疑いのある人はそうでない健康な人と比べて歯の数が平均5本以上少ないという結果がでました。
また、残っている数が少ないほど、脳の記憶や学習能力、さらには意志や思考といった働きが弱まっているということも判明したのです。つまり、健康が歯が少なくなればなるほど、認知症にかかる危険性が増すということになります。
認知症予防のためには噛むことを意識することが大切。
さきほどご紹介した様々な研究によって、歯を健康な状態に維持し、さらにしっかりと噛む(咀嚼運動)ことによって脳を活性化させ、認知症予防に効果があることが分かりました。
逆にいうと、認知症予防のために特別なことをせず、歯を大切にするだけでも認知症になる確率を半分にできるのです。では、歯を健康な状態に維持したまま、さらに認知症予防対策をしっかりと行った場合、どれくらい認知症のリスクを減らすことができるでしょうか?
残念ながら、現在ではその影響については複雑な要因が多すぎて解明されていません。ですが、認知症予防のために効果があると判明していることを重ね合わせていけば、そのリスクを大きく減少させることができるのは間違いないと思われます。
もしもあなたが自身で認知症のリスクを減らしたい、もしくはご家族の認知症にかかるリスクを低下させたいという場合には歯の健康を維持しつつ、ヤマブシタケのような食事療法や、サプリメントによるサポート、適度な睡眠に知的作業など、認知症対策によいものを組み合わせて実戦することをおすすめします。
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