28Nov
認知症かなと思ったら「かかりつけ医」へ
もしもあなたご自身が、もしくはご家族が認知症かな?と思ったら、かかりつけ医を利用することが望ましいです。今回は、認知症の可能性がある場合にかかりつけ医を利用するということについてご紹介したいと思います。
認知症予防のために重要な「かかりつけ医」とは?
認知症予防のために重要となる「かかりつけ医」とは2つの意味合いがあります。ひとつには「主治医」という意味。
主治医とは、様々な病気について、あなたやご家族が主に診断を受ける医師のことです。一人の信頼できる医師に継続的に診察されることによって、病状の経過や、過去の他の病気との関連性などについても見つけやすくなります。
認知症予防の面でも、長く付き合いのある主治医であれば、患者の様子が変わったことにいち早く気づくことができます。ですので、認知症の可能性を見つけた場合にはいち早く主治医を決めることも重要となるでしょう。
もうひとつの意味合いとしては、国の機関である厚生労働省が推進している認知症予防のための施策、というものがあります。これは、「認知症サポート医・かかりつけ医」施策事業であり、高齢者が様々な病気などの治療のために診察を受ける主治医に対し、認知症診断のための知識や技術を適切に習得してもらうための研修を行うという制度。
この事業による研修を受けた医師は認知症サポート医、かかりつけ医として、その地域の認知症予防に関連する医療体制において中心的な役割を果たすことが期待されています。
認知症サポート医・かかりつけ医事業とは?
ここでは、厚生労働省が推進する認知症サポート医・かかりつけ医事業制度について確認しましょう。
厚生労働省の事業として、認知症地域医療支援のために認知症サポート医養成研修事業とかかりつけ医認知症対応力向上研修事業が用意されています。
認知症サポート医養成研修事業では、認知症に関する地域医療体制を構築する上で中心的な役割を果たす認知症サポート医を養成します。この研修は国立長寿医療センターが主体に行うことになります。
認知症対応力向上研修事業では、認知症サポート医が地域のかかりつけ医に対して、自らが抱えている患者のために認知症に関する知識や技術を付与し、さらに家族支援などについても研修を行うというものです。
これらの事業で研修を受けた認知症サポート医・かかりつけ医は認知症の患者とご家族に対して非常に心強い存在となります。認知症かなと思ったら、是非認知症サポート医・かかりつけ医の診察を受けることをおすすめします。
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