25Feb
認知症の人の行方不明はとても多い
認知症で徘徊行動をするようになってしまったら、家族としてはとても心配になりますよね。
すぐに見つけられず行方不明になり、側溝に転落したり、交通事故に巻き込まれて亡くなるという痛ましい事故も起きています。実は、報道されているのは大きな事故になった人だけなのでイメージがわかないかもしれませんが、認知症で行方不明になっている人はとても多いのです。厚生労働省の発表では、年間1万人もの認知症の方が行方不明になっていると言われています。
急にいなくなってしまったり、他人に迷惑をかけてしまったりしたら、家族にとって、不安、焦燥、罪悪感など心の大きな傷となります。
もし徘徊で家族が行方不明となったら
・ご近所さんに協力を頼む
近年ではご近所間の関係が希薄になってきているというデータがありますが、認知症の方を家族に持つ場合、地域の助けはとても大切です。日頃から頼れるご近所さんを作っておいて、もし万が一の際は探してもらいましょう。
・警察に連絡を
早い段階で警察署に捜索依頼を出しましょう。写真など不明者の情報を添えて届け出をしてください。大事にしたくないので警察に言うのはちょっと、と思うかもしれませんが時間が経てば経つほど遠くへ行ったり、事故や事件に巻き込まれる可能性が高くなります。
・地域包括支援センターに相談
ある市町村とない市町村がありますが、「認知症の人の見守り、SOSネットワーク」というものが存在します。このネットワークは認知症の人などが行方不明になったときに素早く捜索できるよう、行政・警察署・市民などが連携してつくった連絡網です。このサービスがなくともこれに近いサービスは市町村や地域にあるところが多いのでそういったところに相談することも大切です。
行方不明になる前に
行方不明になってしまったら、大事になる前に探すことが大切です。ただ、家族が徘徊行動をするとわかっているならば予め対策をうっておくこともとても大事です。
ご近所の方々に家族が認知症であることを話して「もしも一人で歩いているのを見かけたら、連絡をください」とあらかじめお願いしておくことでいざというときに近所の方が見つけてくれたりします。また、本人がよく立ち寄りそうな場所やお店などにも事前に話をしておくといいでしょう。
ただ、これは家族が認知症であることをオープンにしなくてはならないので、どうしても内緒にしておきたいという場合は別の対策をうっておきます。それが、「居場所がわかるようにする」ことです。名前や連絡先を洋服に取り付けておいたり、GPS機能付きの靴などを購入して、行方不明になっても見つけやすい環境にしましょう。
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