30Jan
認知症になると2つの意味で車が運転できなくなるという事態に陥ります。ひとつには能力的な問題で、脳の機能が低下してしまうため適切に車を操作できなくなってしまいます。また、認知症の中核症状では認知機能障害があらわれますので、自分が今どこにいるのか、どこにいこうとしているかといった認識が上手くできなくなります。このため、能力的に車が運転できなくなってしまいます。
もうひとつの意味での「運転できなくなる」とは法律上の処置です。2015年6月に道路交通法が改正され、75歳以上という限定はあるものの、運転免許の更新時に認知機能検査が行われ、ここで認知症の疑いがあると判断された場合、医師の診断を受ける義務が発生するようになりました。
医師の診断を受けて認知症と判断された場合には免許が停止または取り消しになります。このように見ていると、とても厳しい処置のようにも思えますが、この背景にはやむを得ない事情があります。
認知症になると車が運転できなくなる背景とは?
認知症患者が車の免許を更新できなくなり、取り消しや停止となる処置になった背景には、認知症の治療を受けている方が起こす事故が年々増加しているということがあります。
運転中に症状が悪化して歩道に乗り上げてしまい、歩行者を何人も死傷させてしまったという痛ましい事故もあります。車を運転できなくなることはとても不便ですが、犠牲者をこれ以上増やさないためには仕方のない処置であるといわざるを得ないでしょう。
認知症が理由で車が運転できなくなることを避けるには
認知症により車が運転できなくなることを回避するには、認知症予防を適切に行うこと以外にはありません。もしも将来的にも車の運転が必要だと考えているならば、早い段階から認知症予防をしっかりとしておくことをおすすめします。
認知症予防は難しいものではなく、生活習慣の見直し、適切な食事や認知症サプリメントの摂取、軽い運動を継続的に行うなどの方法で劇的に効果を発揮します。ですので、認知症が原因となる事故を起こしたくない、仕事上ずっと車に乗る必要がある、という方はこれらの認知症予防を取り入れると良いでしょう。
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