昨今、老人世代の認知症が社会問題化していますが、実は同時に若年性アルツハイマー病が急増しているという事実を御存知でしょうか？
老人の認知症やアルツハイマー病はある程度仕方がないと割り切れる部分もあるかもしれませんが、若年性アルツハイマー病が進行してしまうということは、本人はもちろん家族にも多大な負担となってしまいます。
ここでは、若年性アルツハイマー病が近年急増している理由等について調査した内容をシェアさせていただきます。

若年性アルツハイマー病の定義とは？

一般的なアルツハイマー病は、大部分が65歳以上に発病しやすい病気とされてきましたが、全体の約5%ほどがそれ以前に発病します。
なお、65歳以上人口におけるアルツハイマー病の発症率は約6%となっています。
この若年性アルツハイマー病とは64歳以下で発病した場合を指す病名ですが、10代、20代で発症するケースもあり、さらに近年その数が増加していると指摘されています。

近年になって若年性アルツハイマー病が急増している理由とは？

では、どうして近年になって若年性アルツハイマー病が急増しているのでしょうか？
現代がストレス社会で脳に負担がかかっているから？等の様々な理由が疑われました。
アルツハイマー型認知症が若い世代で発症してしまえば、その家族の経済状態は深刻な状態になってしまう場合があります。
特に男性の発症率が女性よりも多いので、会社勤めができなくなってしまうということは大きな経済的な問題を引き起こすでしょう。
このため、急速に研究が進められたのですが、まだ決定的な理由の解明や治療法の確立はされていません。
しかし、いくつかの兆候は様々な研究やレポートによって明らかになりつつあります。
さきほど挙げたようなストレス問題や、運動不足・睡眠不足・暴飲暴食などの先進国の環境がアルツハイマー病を誘因しているという説もあります。
特に先進国で若年性アルツハイマー病が急増していることから、さらに調査が進められた結果、現在主流となっているのは、「免疫力の低下」ではないかということ。
様々な調査の結果、若年性アルツハイマー病が急増しているのは、上下水道や病院などの衛生関連インフラが整っている都市部ほど多いということがデータで判明しました。
そのことが、人体にとって重要な免疫力を低下させているというのです。
免疫力は、微生物やウィルスとの接触がなければ徐々に低下していってしまいます。
先進国ではそれらが含まれる水や土壌・生物との接触機会が発展途上国と比較すると圧倒的に少ないために免疫力が低下します。その結果、アルツハイマー病の予防に効果があると考えられている「T細胞」の生成が不十分になったと見られています。

もしもあなたが上記のような清潔な環境にあり、同時に大きなストレスにさらされ、さらに生活リズムが崩れているとしたら、若年性アルツハイマー病への黄信号が点灯しているのかもしれませんので注意してください。