18Dec
アルツハイマー型認知症とは?
アルツハイマー型認知症とは、脳内にアミロイドβと呼ばれる特殊なタンパク質が蓄積によって引き起こされる認知症であり、神経細胞が破壊されることによって脳の機能が徐々に低下していきます。症状としては一般的に記憶障害から判断力の低下などが顕著となり、その後身体の自律神経系にも影響がでてきます。
アルツハイマー型認知症の原因
アルツハイマー型認知症は、神経細胞が破壊される結果、脳が徐々に萎縮して小さくなっていきます。特に海馬と呼ばれる部分に影響が大きくなるのが特徴となっています。
変化は最初の頃は少しずつですが、ある程度脳の萎縮が進めば進行のスピードが速くなります。自然な老衰であれば脳機能の低下は時間と正比例するように移行するのですが、アルツハイマー型認知症の場合は、ある時期から急激に脳機能が低下するのです。
アルツハイマー型認知症の主な症状
アルツハイマー型認知症の主な症状としては認知機能障害、行動・心理症状、身体機能の低下などがみられます。
・認知機能障害
認知機能障害とは、最近の行動や経験を正しく認識することができず、記憶もできない状態になることです。単なる物忘れということではなく、出来事を自分と正しく関連付けられない状態にあるといっても良いでしょう。
こんため、自分が今どこにいるのか、今日が何月何日なのか、家族と知人の区別は、といった認識に誤りがでてしまうのです。
・記憶障害
記憶障害とは「物忘れ」の症状が悪化した状態です。昨日あった出来事、今日食べたご飯などがを思い出すことができなくなり、何をどこに置いたかなどの認識にも間違いが多発。症状が進むと、こういった比較的最近の出来事だけではなく、古い記憶も欠け落ちるように忘れていくようになります。
・行動・心理症状
行動・心理症状とは、妄想や幻覚などを時に伴い、急激な性格の変化などとして表面化します。暴言・暴力をふるうといったことや、徘徊も行動・心理症状に含まれます。同時に、心理面としてはうつ病に似た無気力感や不安感を呈する場合もあり、引きこもりになったりふさぎ込んだりするようになります。
・身体機能の低下
症状が進むと、体を動かすことができなくなったり、発汗や体温調節などのように脳が普段無意識的に司っている機能も正常に処理できなくなります。
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