18Dec
認知症のリハビリ療法とは?
認知症のリハビリ療法を取り入れることで、軽度認知障害(MCI)を改善したり、認知症の予防に効果があることが明らかになっており、医療の現場でも取り入れられています。
認知症の治療においてリハビリ療法はとても重要なものであり、完治させる方法が未解明な現状において、薬物療法と並行して行われるリハビリ療法の価値は非常に高く評価されています。
認知症に罹患すると、脳を構成する神経細胞が壊れたり、正常に働かなくなることによって中核症状や周辺症状が発生します。現在の医学技術では一度壊れてしまった神経細胞は元に戻すことができません。このため、認知症の治療はできるだけ症状の進行を遅らせながら、残っている神経細胞の働きを活発化させることによって壊れてしまった神経細胞の働きを補い、中核症状を改善することを目的に行われるのです。
この際に取り入れられるのが、五感を使ったリハビリ療法です。今回は認知症の医療現場で用いられているリハビリ療法について解説します。
認知症のリハビリ療法の特徴
認知症の治療において重要な役割を果たすリハビリでは、複雑な脳の機能を活性化させる必要があります。このため、何かひとつの行動を繰り返すのではなく、五感をできるだけ使ったリハビリ療法が望ましいとされています。
このため、多種多様なリハビリ療法が開発されるとともに、認知症の進行状況に応じた治療が行われているのです。
認知症の中核症状を改善するリハビリ療法の種類
認知症のリハビリ療法はその分野も種類も幅広いのが特徴。ここではその一部を紹介します。
・音楽療法
音楽がもたらすリラックス効果を症状の改善のために利用します。単純に音楽を聴くだけではなく、自ら演奏したり、歌を歌うことも取り入られています。
・作業療法
家事や手工芸など、日常生活における作業や趣味などで手先を使うことを通してリハビリを行います。
・回想法
回想法とは昔のことを思い出し、それを他者に伝える等のコミュニケーションを通じて脳を活性化させる方法です。
・園芸療法
花壇や家庭菜園を作ったりと、植物を育てることを通じて行われます。
・アニマルセラピー
犬などの人間に親しい動物との触れ合いによって認知症の治療効果を求めるものです。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。