30Jan
認知症は早期発見・早期治療が望ましい病気です。認知症予防をしていたとしても、もしも家族が認知症になってしまっていたとしたら可能な限り早く気付くことが重要。そうはいっても、認知症とは早期発見自体が困難な病気としても有名です。
認知症の早期発見が難しい2つの理由
認知症の早期発見が難しい理由は大きく2つあります。ひとつは、認知症予備軍の状態と初期の認知症の境界が明確ではないということです。物忘れがひどい、ということは認知症の周辺症状ですが、年を取れば物忘れが多くなることも自然なことだからです。
もうひとつの理由は、本人が認知症であることを認めたくない、という心の動きが起きやすいということです。今でこそ認知症という言葉となり悪いイメージが薄れましたが、かつては老人ボケ、痴呆といった自尊心を傷つけかねない言葉が使われていました。その当時のことを覚えている人も多く、認知症=不名誉なことであると考えてしまう方が多いのです。
そうなると、例え認知症かもしれないと自分で違和感を感じても、それを受け入れることができずに家族からの通院のすすめも聞き入れにくくなることでしょう。
以上の2つの理由があるため、家族が認知症になっていることに気付くこと、診断を受けることはとても難しいです。では、どうすれば可能な限り早く気付くことができるでしょうか?
家族の認知症を可能な限り早く気付く方法
家族の認知症を可能な限り早く気付くための方法は、御本人とのコミュニケーションを密にすることです。普段あまり会話をしなければ初期症状と中核症状の違いを見抜くことはできません。同時に、例え家族といえども普段から会話をあまりしない状態ですと、いざ通院に行こうと行ってもなかなか聞き入れて貰えないでしょう。
ですので、普段からコミュニケーションをしっかりとって認知症予防の段階から早期発見の土台を作り上げておきましょう。
その上で、認知症の初期症状を見分けるためには記憶の欠落を確認することが効果的です。昔の思い出話をしてみて、覚えているはずの大切なことを忘れていた場合は認知症初期の段階の可能性が非常に高いです。また、新聞やニュースの出来事を確認することも大切。この質問に答えられなかったり、知らないのに知っているそぶりをする場合には「忘れているけれども認知症と思われたくないので隠している」という行動の可能性もあります。そういった兆候を見つけられるようにすることがとても重要です。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。