認知症の初期症状と症状

認知症予防研究所

8Aug

認知症の初期症状と症状

自身はもちろん、家族など周囲にとっても大きな問題となる認知症。
予防するためには初期症状がどういったものか、そして症状がどのように進行するのかを把握しておくことがとても重要です。
認知症の初期症状は「物忘れが多くなってきた」「同じ事を繰り返し話すようになった」というようなものから始まりますが、症状が進めば記憶障害・認識障害・幻覚・幻視などにも繋がっていきます。
初期段階で認知症の可能性に気付くためにも、認知症の初期症状と症状の進行について知っておくことは大切なことだといえるでしょう。

認知症の初期症状とは？

認知症という病気は、ガンと同じ様に進行性の病気です。
早期発見できれば、回復したり、その進行を遅らせるということが可能になる場合もあります。しかし、初期症状を見逃してしまった場合、病気が進行して取り返しの付かない事態になってしまうということもあるでしょう。これもガンと似ているといえるかも知れません。
では、認知症の初期症状とはどういったものがあるのでしょうか？
その前に知っておいていただきたいのは、「認知症の初期症状をそれだと認識するのは難しい」という大前提です。
では初期症状がどういったものか以下に列挙します。

・忘れ物や捜し物が増える。
・約束を忘れる。
・同じ事を繰りかえし話してしまう。
・頑固になり、ちょっとしたことでも怒りっぽくなってしまう。
・料理や手作業の失敗が増える。
・計算などを面倒だと嫌がるようになる。
・洋服や外見をあまり気にしなくなるようになる。

いかがでしょうか？
あなたはこれらの初期症状を感知したとして「認知症だというとても危険な病気の初期の段階にある」と考えることができるでしょうか？
おそらく、大半の方は「年なんだからそういうことがあるのは仕方がないかもしれない。」と思うはずです。
これが、認知症の初期症状を認識することが難しいという理由と、進行するまで放置してしまうことが多いという結果に結びついているのです。

認知症の症状はどのように進行していくのか？

先ほどご紹介したような、「年になれば誰でもそうなるだろう」と考えられがちな認知症の初期症状ですが、認知症が進行するとその症状はどのように変化していくのでしょうか？
認知症にも様々な原因やタイプがあり、一概には言えませんが、一般的には次のようになります。

・「物忘れ」では片付けられない記憶障害
物を盗まれたと固く信じて誰かを非難する、家族が誰だか分からない、過去の出来事を完全に忘れてしまう、自分が誰だか分からなくなる、自分が子供だと信じてしまう、等
・言語障害
話している内容が支離滅裂になる、話しかけても言葉の意味を理解できない、等
・実行機能障害
仕事や家事など、思考と動作をともなうような複雑な動作ができなくなる、転びやすくなる、思ったように体が動かない、等
・幻視・幻覚
・うつ症状のような無気力・無関心、行動力の欠如
・徘徊
・人格の変貌

以上が認知症が進行した場合に起こりうる症状です。とても恐ろしいものだとご理解いただけることでしょう。
そして、本人よりもむしろ周囲の負担が大きくなるということも進行した認知症の大きなリスクなのです。

ですから、認知症の初期症状について感じたら、「年なんだから当たり前」と軽視するのではなく、症状が進行した場合のリスクも考える必要があります。
こういったことから、認知症に関しては早めに病院にいって受診したり、予防対策に取り組むべきだということをご理解いただけたのではないでしょうか？

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