25Feb
認知症治療にはリハビリは必須
認知症治療の一つに薬物治療があります。薬を使って認知症の進行を遅らせることができるのですが、現代の医学では薬だけの治療では進行を抑えるのに足りないことが多く、「リハビリ療法」を使って同時に認知症の治療をおこなっていきます。
リハビリ療法は、本人の脳を活性化させ、使っていない細胞を呼び起こすことで、失った脳機能の補完ができると言われています。効果的なリハビリで、認知症の進行を遅らせるどころか、症状が改善したという例も多くあります。
薬物治療と同時進行することで、認知症の治療には大きな効果があると言われています。リハビリ療法の内容は、そのまま認知症予防にも使えるので、発症前にも効果があるとされています。
リハビリをおこなう際のポイント
リハビリをおこなう際のポイントは、「身体の動き」「思考の発生」「精神的充実」です。こう言われてもよくイメージができないかもしれませんが、要するに考えながら体を動かして、感謝されたり喜んでもらえたりする行為をすることです。
認知症のリハビリでいいとされているものは、料理、ピアノ、工作、ボードゲームなど、体と頭の両方を使うものです。それに加えて、もしうまくできたら誰かに喜んでもらえるというのは、リハビリの重要なポイントになります。自分が作ったこと、やったことが褒められたら誰しもが嬉しくてパワーが湧いてきますよね。認知症の人にとってもそれは同じことです。
ある程度リハビリが順調にきていたら、料理の次は洗濯、ピアノも別の課題曲を教えてあげる、などステップアップしていきましょう。
目標を立てるときには「洗濯物を畳めるようになる」「畑仕事を再開する」など、その人に合った具体的な内容にすると、達成したときの満足感が高まるのでいいでしょう。
認知症の症状が進んでいて、とても作業ができるような状態ではないときは、まずは座るだけ、まずは触るだけ、などできることから進めていくことも大切です。
リハビリの注意点
リハビリを進める際に注意することは、本人の意志が大切だということです。無理にやらせることは逆効果になってしまいます。
本人の意志や思考に沿ってやらせてあげることで、リハビリの効果も増すでしょう。例えば、女性であれば料理やピアノ、裁縫など、男性であれば、工作やボードゲーム、昔の仕事に関係するもの、など本人の好みに近いものを、意志に沿ってやらせてあげましょう。
それに加えて、子供扱いされると本人のプライドが傷ついてしまいます。補助をしすぎないようにすることで本人の自立も促せるのでそういった部分にも配慮が必要です。認知症予防にも同じことが言えるので、家族で一緒にやっていきましょう。
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