28Nov
軽度認知障害(MCI)とは?
軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)とは、健常者と認知症の間にある段階を指す医療用語です。軽度認知障害(MCI)は人間の認知機能である、記憶、理由付け、決定、実行のうち、ひとつに障害が確認できるが、日常生活や社会生活に大きな支障がない状況を示します。
軽度認知障害(MCI)の定義
軽度認知障害(MCI)は認知症の臨床において明確にその条件が定義されています。
その条件とは5つあり、
①記憶の混乱が本人もしくは家族から指摘されていること
②日常生活における動作はできること
③全般的な脳の認知機能は正常だと判断できること
④上記にもかかわらず、明らかな記憶障害が存在すること
⑤認知症との診断には至らないこと
以上となっています。
軽度認知障害(MCI)になった場合、どういう状況になるのか?
軽度認知障害(MCI)であると診断された場合、一般社団法人日本神経学会の研究発表によると、5年後には50%の確率で認知症が発症するということが指摘されています。
また、厚生労働省の調査では、軽度認知障害(MCI)を含む認証患者は65歳以上人口の1/4に達することが明らかになりました。
このことから、気付かないうちに軽度認知障害(MCI)となり、さらにその5年後に認知症になってしまうケースが非常に多いことが分かったのです。
軽度認知障害(MCI)だと診断された場合、どうすべきか?
まずはなによりも軽度認知障害(MCI)であることを明確にする必要があります。ですので、記憶に関する混乱が見られた場合、念のため物忘れ外来などを受診することが望まれます。
そこで軽度認知障害(MCI)と診断された場合、どうすべきなのでしょうか?
軽度認知障害(MCI)の段階で認知症の危険に気付き、適切な対処を行った場合、認知症へとステージが進む確率やそれまでの期間を遅らせることができることが判明しつつあります。
ですので、もしもご自身やご家族が軽度認知障害(MCI)であると診断された場合にはチャンスだとおたえ、適切な認知症予防策を講じるようにしましょう。認知症予防には本人の自覚はもちろん、ご家族の協力がなによりも重要です。早期発見、早期治療のためにも軽度認知障害(MCI)の兆候は見逃さないようにしましょう。
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