25Feb
レビー小体型認知症
認知症予防について調べていたら、レビー小体型認知症について知ったという人も少なくないでしょう。アルツハイマーよりは知名度が低いですが、レビー小体型認知症は三大認知症と呼ばれているだけあり、非常に多くの人が発症しています。
レビー小体型認知症になると、レビー小体と呼ばれるたんぱく質が、脳の大脳皮質や、脳幹にたくさん集まってしまいます。レビー小体がたくさん集まっている場所では、神経細胞が壊れて減少している為、神経を上手く伝えられなくなり、認知症の症状が起こります。
アルツハイマー型が女性の発症率が高いのに比べ、レビー小体型は男性の方が多く、女性の約2倍と言われています。
レビー小体型認知症の症状
・幻視
レビー小体型では、初期の段階で物忘れよりも、本格的な幻視が見られる場合が多くなります。幻視は、存在しないものが部屋にいると言う、誰もいない場所に向かって、話しかけているという症状です。
・誤認妄想
まだ現役で働いていると思っていたり、自分はまだ20代だと勘違いしたり。また、家族の顔を忘れてしまったり、家族が誰か知らない人と入れ替わっていると訴える場合もあります。
・体を動かせなくなることも
パーキンソン病と似ていますが、手が震える、動作が遅くなる、身体のバランスを取る事が難しく転びそうになる。などです。手の震えはアルコール中毒の症状に似ています。顔の表情が作れなくなるという特徴もあるので、笑っても変化がほとんどなくなったりします。
・良いと悪いの繰り返し
レビー小体型認知症は、良い状態と悪い状態を繰り返しながら悪くなっていくと言われています。普通なときは本当に普段通りな感じなため、病気に気付きにくいという特徴があります。
・うつ症状やレム睡眠行動障害も
うつ病と間違えられる事があるくらい、初期にはうつの症状がでやすくなります。この他にも、不眠症や、寝ている時に暴れたり大声を出したりする、レム睡眠行動障害と呼ばれる症状が出る事もあります。
レビー小体型認知症の早期発見について
認知症予防においても、認知症を早期発見するということはとても大切です。レビー小体型認知症を早期発見するコツは、「幻視」です。レビー小体型認知症の症状の中でも、幻視が一番早く出るからです。「虫や動物が部屋にいる」、「他人が家にいる」などの、一見妄想とも思える症状が見えた場合は、レビー小体型認知症を疑いましょう。「幻視」の症状を発見できた、ということは逆に言うと他の症状よりも早く発見している可能性が高く、早期治療の大事なポイントです。
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